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【会計事務所のM&Aの体験談 ③ (3/3)譲受側 S税理士法人(大阪市内)】

(2/3よりつづき)

8.想定外の出来事は?
意外だったことは、引き継いだクライアント数社の経営者が、譲渡側の税理士先生も含めて古くからの友人同士で、大変仲が良く、引き継いだ後も昔話や笑い話などをみなさんからお聞きしました。お笑いネタが仕事での潤滑油となり、信頼関係の構築に役立ったと思います。
また、引き継いだクライアントの社内ゴルフコンペに呼んでいただき、いろいろな取引先の方と人脈ができたことも良かったと思います。

9.コロナの影響は?
引き継いだクライアントの中で飲食店、祭事用品の販売会社、インバウンド向けサービス会社などがあり、危機的な売上減少となりましたが、給付金申請、協力金、雇用調整助成金などの申請で持ちこたえました。残念ながら、中には廃業予定や顧問報酬の減額もありましたが、仕方がないものと考えております。
また、このコロ禍を機に、ご年配の経営者に中には、もともと業績が右下がりで赤字経営となっていたこともあり、後継者もいないため廃業時期を早めて自主廃業を決断された方もおりました。

10.今から思えば注意するべき点は?
創業30年以上の会計事務所のクライアントは、やはり経営者の年齢層も高いので、事業承継、相続、分散株式の買い取り、廃業などの相談が多くありました。会計事務所のM&Aは、税理士先生とクライアント、スタッフの引継ぎだけでなく、クライアントの事業承継や相続問題にも深く関与することになり、仕事の幅が増える可能性を秘めていることが分かりました。また、事業承継でクライアントが離れる可能性も、廃業による減少もリスクとしてあるため、事前見極めが重要と思います。

11.事務所のスタッフのみなさんはどう感じていますか?
事務所のスタッフには、新規クライアントの仕事量の増加で負荷をかけましたが、前向きに協力して対応してくれました。今までにない新しい業種、知らない税務、会計処理なども経験できたこと、ほかの会計事務所の業務を知らないため、譲渡側の税理士先生の資料やデータ管理、ファイル方法など、新しいノウハウ、対応方法なども学ぶことができて良かったようです。

12.最後に一言
初めての会計事務所のM&Aで、精神的・時間的に大変なこともありましたが、非常に貴重な経験といろいろな勉強ができたと思います。NICOT社のご紹介とサポートに感謝しております。ありがとうございました。

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